登山用の三脚選びは、非常に迷うところが多いです。
- 持って行くならコンパクトがいい。
- 軽くしたいけど、強度が気になる。
- 三脚へのカメラ取付も簡単にしたい。
悩みはつきませんが、登山で軽くて強度がある三脚をご紹介していきます。
是非、記事をご覧ください。
登山用の三脚を選ぶ基準
- 重量を1kg以下にしたい
- 材質はカーボン or アルミ
- コンパクトであること
- アルカスイス互換
- 脚の段数は4が目安
重量を1kg以下にしたい
日帰り登山か、テント泊かで三脚選びは大きく違ってきますが、三脚を使うシチュエーションを想定すると、テント泊を基準に考えるのがいいと思います。
山小屋泊でも、同じですね。
テント泊登山を想定して、三脚を実際に手に持った時の感覚を下表にまとめました。
人によって差はあると思いますので、参考までに!
三脚の重量 | 持った感覚 |
800(g) 前後 | あまり気にならない重さ |
1000(g) 前後 | 登山に持って行ってもいいギリギリの重さ |
1300(g) 前後 | 登山では少し重め |
1500(g) 以上 | 登山で持ち歩きたくない |
出来ることなら、1kg以下で強度がある三脚を選びたい。
材質はカーボン がおすすめ
登山で使用するなら、カーボンの一択になるでしょう。
価格は高いですが、アルミと比較すると軽く、振動が伝わりにくいメリットがあります。
- アルミと比較して70~80%の重量
- アルミと比較して振動減衰性が高い
- 冬場、脚が冷たくならない
コンパクトであること
三脚を折り畳む方式にも2種類あり、脚の向きのままストレートに畳む三脚と、雲台側へ脚を180度回転させて折り畳む三脚があります。
- ザックのサイドポケットに収納する場合、収納幅が小さく450mm程度の長さが固定しやすく、脚の向きのままストレートに畳む三脚がおすすめです。
- ザックの中に入れるなら収納する場合は、収納高が短く、脚を雲台側へ180度回転させて折り畳むタイプの三脚おすすめです。
登山では、とにかく道具をコンパクトで軽量に出来ることが重要です。
アルカスイス互換
三脚への脱着は、容易にしたいものです。
そこで活躍するのが、アルカスイス互換です。
登山中の持ち運びから、三脚へ取り付けをワンタッチでできる方式が、アルカスイス互換になります。
「カメラの持ち運び方」の別記事でご紹介しています。
脚の段数
脚の段数はできれば4脚以下にしたい。
山で全ての脚を伸ばした状態でするのは、強風などを考慮すると3段が良いと思いますが、4段まで許しても良いかなとの甘い考え。
脚の太さが30mm以上なら5段でもいいと思いますが、軽量で22mm前後を検討した場合は4段が良いかと思います。
山は風が強い日が多いので、段数の多いものではなく、なるべく段数の少ないものを選びたいです。
おすすめの三脚
各メーカーから、800g前後、1000g前後、1300g前後、それ以上もたくさんあり、800g以下のコンパクトもあります。
登山で使用する三脚としては、1300g前後のものが、重量と強度ではベストバランスかと思います。
しかし、テント泊で荷物が多い場合には、やはり1kg以下にしたいところです。
重量が1kg前後と、1.3kg前後に分けて表にしました。
【1000g前後部門】
メーカ | Leofoto | VANGUARD | VANGUARD | Velbon |
---|---|---|---|---|
型式 | LS-224C+LH-25 | VESTA TB 204CB | VESTA TB 235CB | UT-3AR |
重量 | 900g | 800g | 1100g | 786g |
収納高 | 475mm | 375mm | 375mm | 295mm |
最伸高 | 1477mm センターポール使用時 | 1300mm | 1430mm | 1355mm |
脚径 | 22/19/16/13mm | 20mm | 23mm | 21mm |
段数 | 4 | 4 | 5 | 5 |
材質 | カーボン | カーボン | カーボン | アルミ |
耐荷重 | 8kg | 3kg | 5kg | 6kg (推奨1.5kg) |
定価 | 44,000円(税込) | 17,600円 | 19,800円 | 14,740円(税込) |
おすすめ案は、Leofotoの「LS-224C」+ 「LH-30LR+NP-50」
三脚と雲台を別部に購入する案です。
組み合わせは、メーカーに確認済みです。
【1300g前後部門】
メーカー | Leofoto | Velbon | MANFROTTO | MANFROTTO |
---|---|---|---|---|
型式 | LS-254C+LH-30 | UTC-53II AS | befree MKBFRTC4-BH | Element MII MKELMII4CMB-BH |
重量 | 1240g | 1330g | 1250g | 1350g |
収納高 | 520mm | 350mm | 410mm | 430mm |
最伸高 | 1575mm | 1505mm | 1500mm | 1600mm |
脚径 | 25/22/19/16mm | 26.2mm | ||
段数 | 4 | 5 | 4 | 4 |
材質 | カーボン | カーボン | カーボン | カーボン |
耐荷重 | 8kg | 12kg (推奨3.5kg) | 9kg | 8kg |
定価 | 59,400円(税込) | 58,080円(税込) | 47,801円 | 35,629円 |
まとめ
登山用の三脚選びを、三脚の重量(1000g前後・1300g前後)、材質はカーボン、コンパクトであり、アルカスイス互換であることを前提にご紹介しました。
もっと強度のある三脚が必要かもしれませんが、登山ではある程度気軽に持ち運べる三脚も大事だと思います。
三脚を持って、山や星空の風景を切り取りましょう。
楽しい登山ライフを!