登山届けを出すことは、山岳遭難であなたと家族を守ることに直結します。
- 登山計画書を書くのは面倒だな。
- 近くの山だし大丈夫かな。
- どうやって書けばいいのか分からないし。
登山届けを書くことは、そんなに大変ではありません。
登山届けを初めて書く方は、是非記事をご覧ください。
登山計画書の書き方
はじめに、槍ヶ岳に2泊3日(テント泊)をするとして、登山計画書を書いてみましたので、参考にしてみてください。
朱記してあるところが記載したところ、赤で四角に囲ってあるところがチェックマークを入れたところです。
申請用紙は、長野県のホームページからエクセルデータをダウンロードしました。
登山計画書の書き方は、手書き、パソコンで作成、電子申請、作成後にFAXでの申請も可能です。
通常は登山口に登山届けを入れる箱があります。
低山などでは、登山口に登山届けをだす箱がない山もありますので、電子申請や、FAX申請できるのは安心です。
長野県の登山届けを参考にご説明します。
長野県は登山の聖地のような県ですから、全ての申請方法が整っています。
手書き、パソコンでは、pdf データやエクセルデータをダウンロードします。
パソコンをお持ちでない方には、コンビニのマルチコピー機から、登山計画書様式を入手できます。すごいサービスですね。
コンビニのマルチコピー機から、入手するサイトです。
まとめると
- pdf ダウンロード(手書き)
- マルチコピー機から登山計画書の様式を入手(手書き)
- エクセルデータダウンロード(パソコン)
- ネット申請(パソコン申請)
パソコンでエクセル入力が簡単でおすすめ。
間違っても訂正が簡単です。
登山時間はどうやって分かるのか
もっとも簡単な方法は、山と高原地図にコースタイムが記載されていますので、その時間を利用します。
標準的なタイムコースですので、私の場合では小休憩を入れても十分歩けるコースタイムになっています。
参考地図とコースタイムです。
- 「Sガレ」→「唐沢」までのコースタイムは登り50分、下り50分。
- 「新村橋」→「横尾」までの地図上のコースタイムは登りも下りも50分です。
そもそも登山届けを出す理由は?
山岳遭難が発生した時に、警察による捜索・救助活動を行うための手掛かりとして活用するものです。
登山届が未提出であったため、捜索範囲を絞ることができず、現在も行方不明となっている方も多くいます。
登山届けは登山口に出すだけではなく、ご家族の方に渡したり、一人暮らしならご友人に写メを送っておくなり、何らかの手がかりを残しておきます。
遭難は時間との戦いでもあります。1秒たりとも無駄にしないようにしましょう。
山岳遭難の多さ
遭難は自分には無関係と思うかもしれませんが、遭難件数をみると他人事とは思えなくなります。
2021年の北アルプスは、過去最多ペースで遭難が起きています。
2021年1月1日から10月24日で、北アルプス120件です。長野県全体では242件です。
2020年は、全国で2294件発生しています。
平均すると、毎日約6件の遭難が起きていることになります。
遭難件数の推移はこちらです。
これらの数字から、他人事ではないと想像できます。
年齢別の遭難者数は?
高齢になるにともない遭難者数が増加しています。
登山歴が長くとも過信しないことが大事かと思います。
ただし、若い方に遭難がないわけでもありませんから、そこは注意です。
また、このグラフは年齢別登山者数の相対的な遭難率ではありませんので、若い方の登山者数が低ければ、若い方の遭難率も下がるわけです。
まとめ
登山者にとって遭難とは隣り合わせです。
いざという時のために、登山届けをだすように心がけましょう。
登山する=登山届けを出すが習慣に!
近くの山だし、もう何十回も登っているから大丈夫と思われる方も、遭難したことを想定し、自分、家族、捜索してくださる方々の為にも、登山届けを出しましょう。
少しでもリスクを減らし、楽しい登山ライフを!