乗り物で行く雪山登山は、便利さはありますが、登山そのものは初心者を超えた本格雪山登山です。
初心者向けの雪山だけでは、満足できない方向け。
どの山を選んでも、絶景と満足のいく「雪山5選」です。
是非、記事をご覧ください。
西穂独標(北アルプス)
- 適期:12月末~5月上旬
- 標高:2701m
- 登山口標高:2156m
- 標高差:545m
アクセス:長野自動車道松本I.C.から新穂高ロープウェイ64.4km(車90分) 北陸自動車道富山I.C.から新穂高ロープウェイ75.6km(車90分) 東海北陸自動車道経由 高山I.C.から新穂高ロープウェイ55.7km(車70分)
運賃 新穂高温泉駅ー新穂高口駅 往復3000円
(ロープウェイ2本)
新穂高温泉からロープウェイで、一気に標高2156mの新穂高口まで到達します。
天候が良ければ、ロープウェイから槍ヶ岳も見えますので、テンションは爆上がりです。
新穂高口から西方には、美しい笠ヶ岳が見えます。
登山口からは、雪質によってツボ足(雪道をアイゼン無しで歩くこと)で西穂山荘まで行けます。
雪質に合わせてアイゼンをつけましょう。
下りは滑りやすいので、アイゼンを付けるのが安全です。
小屋からは、本格的な雪山登山になりますので、アイゼンを付けて、ヘルメットも推奨します。
小屋から登りはじめて稜線に出ると、前穂高岳や後ろには焼岳が見えます。
稜線に出て直ぐに丸山(2452m)です。丸山まで登り下山する方も多いです。
稜線に出て独標まで、風が強い時にはしっかりフードを被り、顔が凍傷にならないように気をつけてください。
稜線に出てからは、前穂高岳を右前方に見ながらの登ります。
後方には焼岳が見えます。
最後の登りの独標は、ピッケル、アイゼンをしっかりと使用しながら直登します。
下りはクライムダウンしながら、十分に気をつける必要があります。
その先の西穂高岳へは、経験者の世界ですから。自信のある方のみ進んでください。
唐松岳(北アルプス)
- 適期:12月~5月上旬
- 標高:2696m
- 登山口標高:1830m
- 標高差:866m
アクセス:長野自動車道安曇野I.C.から白馬八方尾根スキー場51km(車80分)
長野自動車道長野I.C.から白馬八方尾根スキー場46km(車60分)
運賃 八方アルペンライン 往復2980円
(ゴンドラ「アダム」、リフト2本)
スキー場のゴンドラとリフトを利用して、八方池山荘1830mへ到達します。
天候が良ければ、八方尾根を登り唐松岳へ、360度白銀の世界を満喫しながら登山することができます。
視界が悪いと、八方尾根は広いので道迷いに注意です。
登山中には、五竜岳、鹿島槍ヶ岳、白馬三山、不帰ノ嶮と北アルプスの名峰たちの展望が素晴らしいです。
唐松岳から望む剱岳
1~2月の厳冬期には天候の安定しませんが、3月に入ると晴天が多く雪も締まるので登りやすくなります。
晴天でも強風の時がありますので、4月やGWでも冬装備が必要です。
木曽駒ヶ岳(中央アルプス)
- 適期:12月~5月上旬
- 標高:2956m
- 登山口標高:2608m
- 標高差:348m
アクセス:中央自動車道駒ヶ根I.C.から菅の台バスセンター駐車場(車3分) 駐車場350台 普通車800円
運賃 菅の台バスセンター-しらびそ平駅 片道830円
しらびそ平駅-千畳敷駅 往復2540円
中央アルプスに位置する木曽駒ヶ岳は、3000m級の山にもかかわらずバスとロープウェイを乗り継いで、約1時間で登山口の千畳敷カールまで行くことができます。
千畳敷カールから駒ヶ岳の往復時間は、標準コースタイムでも3時間10分です。ゆっくりと登っても4時間でピストンできます。
登山スタートはカールの底へ下りますが、雪が締まるまでの時期は、新雪やトレースがない時に、「ワカン」があると便利です。
山頂はからは、北アルプス・南アルプス・御嶽山・乗鞍岳・八ヶ岳の大展望が広がっています。
一緒に宝剣岳を登る事もできますが、ソロ登山で登る事はおすすめできません。
上級者の方と一緒で、尚且つアンザイレンを確実にしているなら大丈夫だと思います。
(アンザイレンとは、ロープで人と人を結ぶことです。)
場合によっては、フィックスロープも使用します。
(フィックスロープとは固定ロープの事です)
立山(北アルプス)残雪期
- 適期:4月中旬~5月下旬
- 標高:3015m
- 登山口標高:2450m
- 標高差:565m
富山県側 アクセス:北陸自動車道 立山ICから立山駅P 32.5km(車35分) 北陸自動車道 富山ICから立山駅P 27.4km(車40分)
運賃 立山駅から室堂 往復6320円(大人) (ケーブルカーとバスにてアクセスします)
長野県側 アクセス:長野自動車道 安曇野ICから扇沢P 39km(車50分) 長野自動車道 更埴ICから扇沢P 60.2km (車90分)
運賃 扇沢-室堂 往復9470円(大人)
(電気バス、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスを乗り継いでアクセスします)
4月中旬には、立山黒部アルペンルートが開通し立山登山ができるようになります。
厳冬期にはほぼ登る事ができない山ですが、4月中旬以降は登りやすい山に変わります。
そうは言っても3000m級の山ですから、十分気をつける必要があります。
GWには登山客や普通の観光客で賑わいます。
残雪期とはいえ、完全な雪山で朝の気温はマイナスです。
雪山登山の装備が必要になります。
この時期は、雷鳥が隠れる場所が少ないので、よく見かけます。
おすすめ登山方法は、雷鳥沢で1泊2日のテント泊です。
雪山登山で、テント泊デビューするにはおすすめのキャンプ場です。
おすすめ登山方法は、雷鳥沢で1泊2日のテント泊です。
雪山登山で、テント泊デビューするにはおすすめのキャンプ場です。
「1日目」にテントを張り、張り終わった後に奥大日岳に登ります。
剱岳を横目に、素晴らしい景色の雪山を満喫できます。
「2日目」は、テン場から、雄山、大汝山(3015m)まで登り、ピストンでもいいと思いますが、別山、雷鳥平、室堂の周回コースもおすすめです。
はじめはピストンでも、十分満足できると思います。
その後、テントを撤収し室堂へ戻り帰宅の途へ。
谷川岳(群馬・新潟)
- 適期:12月~5月上旬
- 標高:1977m
- 登山口標高:1319m
- 標高差:658m
アクセス:関越自動車道 水上I.C.から15km(車30分) 駐車場:立体駐車場内は700台 屋外は約500台 駐車料金:12~3月1000円/土、日(平日無料)
運賃:往復2100円(大人) ロープウェイ
ロープウェイに乗り10分程で天神平、標高1319mに到達します。
谷川岳は標高1977mですから、標高差は658mになります。
天候さえ良ければ、雪山でもたくさんの登山者がいます。
谷川岳は豪雪の山としても知られており、雪が締まっているかトレースがあれば登りやすく、降雪後はラッセルが厳しい。
ラッセル好きには、たまらないかもしれません。
肩の小屋は、冬季は閉鎖していますが、中で休憩する事は可能です。
凍え死にそうなほど寒い時には、肩の小屋が非常にありがたいです。
私も何度か救われています。
晴れた日の谷川岳が絶景なのはもちろんですが、谷川岳から望む、万太郎山方面の雪山がもの凄く綺麗です。
是非とも登ってほしい雪山です。
まとめ
乗り物で行く雪山登山とはいえ、初心者を超えた本格雪山登山のご紹介でした。
晴れた日には、初心者でも登れる山もありますが、難易度から十分に初心者を超える山々です。
どの山を登られるにしても、慎重に安全に登山し、楽しい登山ライフをお過ごしください。