登山で使用するカメラの防滴性能は、カメラを選択する重要項目の一つだと思います。
カタログ仕様通りなのか、それとも全く機能しないのか。
実際に使用した経験を基に、ご紹介いたします。
是非、記事をご覧ください。
- 富士フイルムカメラ X-T3以降の防滴性能
- 吹雪で使用した時の状況
X-T3以降の防滴性能
X-T3を使用しての、防滴性能のご紹介になります。
結論から、登山で使用するX-T3の防滴性は、かなり良いと思います。
土砂降りでの使用は未だにありませんが、傘をさす程度の雨での使用で問題になったことはありません。
ザックのショルダーハーネスにカメラを取付ているため、レンズは下向きになり、液晶モニター・ファインダー・その他あらゆるボタン類、ダイヤル系が雨にさらされます。
ファインダーは水が抜けないことから、特に水が溜まりやすいです。
「これで内部に浸水しないのか」って思いますが、今のところ故障したことはありません。
背面にある、あらゆるボタン系も、雨や雪で「びしょ濡れ」になってもカメラに異常をきたしたことはありません。
カメラに良い事ではありませんが、登山では予想外の突然の雨や雪に見舞われることがありますので、富士フイルムの防滴機能が備わったカメラは安心感があります。
吹雪での防滴性や操作性
結論から、猛吹雪での防滴性能には全く問題はありませんでした。
操作性については若干の「難あり」です。
防滴性では、上述と同じ様にファインダーには雪が積もり、グローブでは雪が取れない状況に陥りますが、本体への浸水ありませんでした。
背面のボタン類、カメラ上部の基幹部、ダイヤル系にも雪が凍り付き、テント内で付着した雪や氷が溶けていくわけで、カメラはまたまた「びしょ濡れ」になります。
そんな状況に於いても、本体への浸水はありませんでした。
(結露だけは防ぎようがありません)
操作性は、吹雪で雪がカメラに付着し、雪や水滴がいずれカメラに凍り付きます。
その凍りついた雪や水滴が問題になります。
まずファインダーは使い物になりません。これはどのカメラを使用しても同じかと思います。
その他のボタン類、基幹部も凍りつき、操作できなくなります。
一番困ったのが、シャッターボタンが押せない事です。
シャッターボタン周辺の水滴が凍り、シャッターボタンが動かなくなります。無理に押してシャッターが動作する時と、無理に押しても動作しない時がありました。
操作する部分は、できる限り濡らさず凍らせない事は大事です!
基本は何らかの防水対策をするべきでしょう。
私は今のところ、全く防水対策をしていませんが・・・。
カメラボディーが防滴仕様であっても、レンズが防滴仕様になっていないと、防滴対応のカメラとして成り立ちません。
レンズはWRシリーズ防塵防滴仕様のレンズを使用しましょう。
富士フイルムカメラ防滴性能のまとめ
- 富士フイルムの防滴仕様のカメラは、経験上かなりの防滴性能を有している。
- ファインダー・各種の操作ボタン、ダイヤル系が「びしょ濡れ」でも浸水の経験はない。
- 操作については、カメラ本体について雪や水滴が凍ると、操作が困難に陥る事があります。
いずれにしましても、基本は何らかの防水対策をする事をお勧めしますが、防水対策を施さなくても、今のところ全く問題は生じていません。
レンズは、WRシリーズを使用する事をお忘れなく。
防滴機能を備えたカメラで、楽しい登山ライフを!