一度は登ってみたい日本一高い山「富士山」
富士山の日帰り登山は、あまり評判が良くありませんが、それほど無謀と言える登山ではないことも事実です。
体力・装備ともに準備をして臨む登山であれば、日帰り登山もできないことではありません。
- できれば日帰りで登りたい。
- 山小屋には泊まりたくない。
- 登山は初心者だけど、日帰りで登りたい。
これらの思いを抱いている方は、是非記事をご覧ください。
山小屋泊の登山を目指されている方も、是非ご覧ください。
- おすすめ登山コース
- 登山への体力
- 富士山の酸素濃度
- 準備する登山道具
- 登山ウェア
- 持って行く食料
日帰りおすすめ登山コース
日帰り登山では、富士宮ルートがお勧めです。
往復距離が最も短いことと、スタート標高が最も高いことです。
各ルートの頂上から、剣ヶ峰(3776m)まで最も近いのも富士宮ルートになります。
他のルートよりも短時間での登山コースとなるため、高山病になりやすいとも言われています。
もし高山病になりましたら、無理せず下山しましょう。
富士山を登るには、4コースのルートがあり、一番人気のコースは吉田ルートです。
富士宮ルートは2番目の人気コースです。
富士宮ルート | 吉田ルート | 御殿場ルート | 須走ルート | |
スタート標高 | 2380m | 2305m | 1440m | 1970m |
標高差 | 1386m | 1471m | 2336m | 1806m |
往復距離 | 8.7km | 13.8km | 17.4km | 12.9km |
登り時間 | 5h45min | 6h30min | 8h15min | 7h |
下り時間 | 3h50min | 3h50min | 4h30min | 3h40min |
マイカー規制期間中以外は、富士宮口五合目に駐車場があります。
(収容台数:350台)
登山への体力
8~9合目あたりから、呼吸が苦しく(酸素不足)登るのが一気に辛くなり、一歩一歩が重くなります。
高山病の問題もありますが、まずは体力がないと、登り切るのは至難の業です。
日帰り登山となると、登って下りですから、体力勝負です。
運動をしていない方が、思い立って登る山ではありませんので、しっかりと体力作りをしてから、登山されることをお勧めします。
登山3ヶ月前から体力作りを始めよう!!!
- 週3回以上の5km~10kmマラソン
- 週1回~2回の下半身重視筋トレ
夏前は梅雨がありますので、なかなかトレーニングは難しいかもしれません。
ジムに通うことで、天候に左右されずトレーニングができますので、ジム通いもおすすめです。
富士山に登る前に、近くの山をハイキングすることで、山登りも体感できます。
何度か登る事で、登るペースも掴めてきますので、足慣らしに是非近くの山をハイキングや登山をしましょう。
富士山の酸素濃度
前述のとおり富士登山の特徴は、標高が高く酸素濃度が低いことです。
富士山でしか経験のできない酸素濃度です。
山頂では地上の約60%の酸素濃度になります。
- 8合目(3220m):約14%
- 9合目(3400m):約13.5%
- 山頂(3776m):約13%
平地の酸素濃度は、約21%です。
富士登山での準備する登山道具編
富士登山だからといって、特別に準備する道具ではありませんが、富士山を登るのに最低限必要な登山道具についてご紹介します。
登山靴
富士山は、標高が高くなるに連れガレ場が多くなります。
登山コースは全てロングコースになりますので、疲労も溜まり歩き方が雑になり、靴が岩にボコボコぶつかります。ある程度靴底がしっかりとした登山靴を履いて、登山することをお勧めします。
ミドルカットか、ローカットのGORE-TEXで軽量な登山靴が最適です。
軽量の登山靴は、足への負担が少なくてすみます。
GORE-TEXは、防水機能があり靴内の湿気を排出してくれます。
目安となる登山靴の価格帯は、約1万円~2万円ぐらいでしょうか。
ザック
日帰り登山であれば、デイパックで十分です。
大きくても30Lのザックならお釣りがきます。
20Lサイズでも十分でしょう。
何よりも軽量化が大事です。
ストック
登山の最大の武器は、「ストック」と言っても過言ではないでしょう。
ストックは歩く時の体のバランスを、サポートしてくれます。
自転車の補助輪のような役割です。
長時間の登山では、ちょっとした積み重ねで疲労度が変わってきます。
登山では、足だけではなく、体全部を使って登りましょう。
「金剛杖」で登山される方も多くいらっしゃいますが、使用感としてはストックがお薦めです。
ヘッドライト
登山する季節や時間にもよりますが、日の出前の登山スタート、日の入り後も登山が続く事がありますので、「ヘッドライト」は必ず準備しましょう。
登山後も、防災用としても活躍しますので、持っていて損はありません。
防水機能もあり、明るさも登山に適したものを準備しましょう。
PETZLのヘッドライトは、信頼性もありお薦めです。
日焼け止め
晴れた日の富士登山では、日差しを遮るものがありませんので、「SPF50」「PA++++」の日焼け止めで、しっかりと対策しましょう。
顔はもちろんのこと、首回りや手などもしっかりと日焼け対策しましょう。
汗や水に耐える日焼け止めがおすすめです。
私が使用してきた中では、花王「ビオレ」の日焼け止めがかなり効果があります。
登山ウェア
富士登山では、真夏でも秋の登山服が必要です。
1000m登る事に、気温は6℃下がります。
富士山の標高は3776mですから、山頂では海水面から約22℃気温が下がる事になり、真夏でも気温が一桁台になることは普通にあります。
真夏の服装で登ることは、絶対に避けましょう。
秋向けの登山服意外に、必要なウェア関係をご紹介します。
レインウェア or 防水機能のあるウインドブレーカー
富士山の登山後もレインウェアの活躍が時があるなら、レインウェアを購入しても良いかと思いますが、1度きりの登山であればレインウェアではなく、ある程度の防水機能を持ったウインドブレーカーで代用しても良いのではないかと思います。
(賛否両論あり)多くは否定されそう・・・。
土砂降りでもなければそれほど濡れませんし、初心者の方が土砂降りの中を登山するのはそもそも危険です。
天気予報で晴れの日を狙って登山するのが基本です。
そう考えますと、防水機能のあるウインドブレーカーがベターで、登山後もあらゆるシチュエーションで使えますので便利です。
富士山頂は夏でも寒いですので、雨が降らなくても、ウインドブレーカーは必要です。レインウェアでも代用可能です。
パンツだけはどうしようありませんので、念のためホームセンターか、WORKMANで、使い捨てできる程度のレインウェアパンツを購入しておきます。
長く登山をされる方は、GORE-TEX製セパレートタイプ(上下別)のレインウェアを準備する事をおすすめします。
ハット(帽子)
晴れた日の富士登山では、日差しを遮るものがありませんので、ハットタイプをお薦めします。
帽子でもかまいませんが、首が日焼けします。
同時に、「SPF50」「PA++++」の日焼け止めでしっかりと対策しましょう。
グローブ
標高3000m以上では、手指も冷えます。できれば防水機能のある手袋がお薦めです。
真夏に手袋と思うかもしれませんが、念のためにも準備しましょう。
ホームセンターで販売されている、グリップ付きの手袋も使えます。
手袋をつけたままスマホを操作できるグローブもおすすめです。
スパッツ
富士山はガレ場が多く、小石もたくさんあります。
その小石が靴の中に入るのを、スパッツが防いでくれます。
本来なら靴の中に水が入るの防ぐ役目ですが、小石も防ぐのに適しています。
サングラス
ハットや日焼け止め同様に、サングラスをかけましょう。
長時間の登山になりますので、目の保護にサングラスは必須です。
富士登山での食事
長時間におよぶ登山となるため、高カロリーの食事を持参しましょう。
個人的には、カツサンドがお薦めです。
5合目からの登山開始となりますので、6合目、7合目・・・山頂まで休憩を取り、その都度行動食を摂取することが大事です。
行動食
お腹が空く前に、適時行動食を摂取しましょう。
食べて直ぐにはエネルギーにはなりませんので、常に燃料を補給するように心がけます。
行動食も高カロリーのチョコレートや、ピーナッツ、柿ピー、有名なところでは「ビッグカツ」です。
行動食を摂取し、同時に水分も補給します。
アミノバイタル
行動食の一つですが、疲労回復には「アミノバイタル」がお薦めです。
飲みやすく、美味しいサプリメントです。
即効性があり、疲れた体を回復させてくれます。
富士登山では2~3個は携行したい、必須行動食です。
まとめ
- 日帰り登山におすすめな登山コースは、「富士宮ルート」
- 富士登山には体力作りが必要
- 富士登山の特徴は酸素濃度が低く、山頂では地上の約60%の酸素濃度
- 富士登山には一般的な登山道具で登れる
- 登山ウェアは、夏でも秋服が必要
- 登山での食事は、高カロリーの食料を持参し、疲労回復にアミノバイタルがおすすめ
日帰り登山に反対意見もあるかもしれませんが、体力をつけ、登山装備の準備をして、登山計画を前もってしっかり行うことで、それほど難しい登山ではないと思います。
しっかりと計画を立て、日本一高い富士山を目指してみて下さい。
楽しい登山ライフを!