雪山登山してみたいけど、雪山は危険で心配と思わている方。
「雪山登山=危険」は、確かに正解でもあり、違った側面もあります。
危険を正確に理解して、雪山を始められる方が、少しでも安全に雪山登山をする具体的な方法をご紹介します。
雪山登山に慣れる、おすすめな山もご紹介します。
是非、記事をご覧ください。
雪山登山での危険と回避する方法
雪山登山の危険
- 雪崩
- 雪山斜面での滑落
- 雪庇って分かるの?
- ホワイトアウト
- 寒さからくる低体温症
- 手指や足指、顔の凍傷
- 紫外線による雪目や日焼け
雪崩
雪崩発生メカニズムと原因は、複雑で簡単ではありません。
雪山登山を始める方は、雪崩の発生が少ない、登山先を選ぶ事が大事です。
それってどういうことか?
雪崩が起きやすい地形や、条件がありますので、それらの山を避けるということです。
①雪崩が起きやすい地形
傾斜が30度~45度
かなり急斜面です。雪崩が起きなくても、恐怖する角度です。
まず初心者の方は、避けましょう。
②雪崩が起きやすい条件
登山前日に、降雪が30cm以上ある。
新雪の表層雪崩が起きやすい。
安全をみて、新雪後の急斜面のある山には登らない。
③雪崩を誘発する人的要因
雪山登山での雪崩発生6割以上が、斜面への登山者の進入による
積雪面への荷重と衝撃が加わって発生します。
人的要因があっても、雪崩がおきにくい、斜度の低い山を選ぶようにします。
雪山斜面での滑落
傾斜の強い斜面では、転倒や体制を崩してしまうと、滑落の危険性があります。
雪山の滑落は、自力で停止することはほぼ不可能ですので、転倒し滑り落ちる前に、滑落停止をすることが重要です。
滑落停止措置を、体で覚えておくぐらい、練習が必要です。
雪庇って分かるの?
晴れた日なら、雪庇になっているのが分かりますし、トレースが明確になっている人気のある山を選びましょう。
雪庇からは、離れて登ります。
ホワイトアウト
ホワイトアウトはマジで恐ろしいです。
天気予報で、絶対に晴れの日を選びます。
もし怪しい天気なら、絶対に登らないこと。
登山途中であれば、直ぐに下山(撤退)することです。
道迷いにもつががります。
寒さからくる低体温症
始めは、厳冬期の冬山登山は避けましょう。
残雪期や春山から始めます。
手指や足指、顔の凍傷
低体温症と同じく、始めは、厳冬期の冬山登山はさけましょう。
残雪期や春山の、暖かい日に登りましょう。
紫外線による雪目や日焼け
晴れた日の雪山は、紫外線が雪に反射して、雪目や日焼けをします。
しっかりと日焼け止めをし、サングラスで目を保護しましょう。
後で酷い目にあいますよ。
危険を回避して、雪山登山をするには
①始めに、危険のリスクが低い山を選ぶことです。
始めから「北アルプス」へ登るような事は避けましょう。
②天候は、天気予報で必ず晴れる日を選びます。
山の天候は変わりやすいので、絶対に晴れる日を選ぶ事です。
③天候の続きですが、強風ではない日が望ましいです。
晴れていても、強風はかなり辛く、低体温、凍傷になる危険性が高いです。
ネットで、風速なども知る事ができますので、参考にしてください。
④無雪期に、登山したことのあるコースにしてください。 往復(ピストン)での登山とします。
⑤雪山登山の人気のある山にします。
登山者も多く、トレースが明確です。
⑥登山時期は、始めは残雪期や春山3月中半から4月下旬。 登る山にもよりますが、その頃の時期は、積雪も多く雪もしまっていて、気温も暖かくなりますので、比較的安全です。 安全とはいえ、日中は気温が上がり、雪崩の可能性が0ではありませんので、早朝から登山をスタートし、早めに下山するようにします。 12月から2月末頃までの厳冬期は、冬型の気圧配置で天候が荒れますので、厳冬期の雪山登山は危険でおすすめできません。
⑦雪山の道具とウェアについては、下記の記事をご覧ください。 https://yur-mou103.com/beginner-snow-mountain/
危険とは違った側面
雪山登山は、危険とは違った側面もあります。
無雪期の複雑な登山道が雪で覆われ、平坦な雪山に変わります。
かえって登りやすく、安全でもあります。
下りも真っ直ぐに、すいすいと下ることができたりします。
またシリセードといって、”ちりとり”に似たソリのような板にお尻を乗せて、滑りながら下ることもできます。
危険を回避して、雪山登山を始めるおすすめな山
東京近郊なら、大菩薩嶺や、歩行距離はありますが鴨沢から雲取山、丹沢の塔ノ岳あたりから始めるのおすすめです。
少し足を伸ばして、黒斑山や蓼科山、八ヶ岳の一角である北横岳あたりも、始めの雪山登山としてはおすすめです。
天気が良い日に登山をすることが、絶対条件です。
これらの山でも、天候が荒れたら牙を剥きますので、ご注意ください。
まとめ
雪山には、たくさんの危険が潜んでいます。
雪山登山では、正しく危険を理解して、安全に登山するよう努めることが大事です。
100%の安全はありませんので、極力危険を回避するようしましょう。
危険を回避して、楽しい雪山登山を!